本当に必要?人事評価制度の再構築

GWも終わり、夏が近づいているなぁと感じる季節になりました。

連休明けで体調も崩しやすい時期です。

皆様も健康に気を付けて、定期的なリフレッシュをしながら、仕事を楽しんでください。

ちなみに最近の私のリフレッシュ方法は、近所の銭湯で手足を伸ばして湯船につかることです(笑)。

 

さて、今回は具体的に問い合わせいただく人事評価制度の再構築について書かせていただきます。

 

 

■人事評価制度を構築したいのですが・・・

 

当社には、上記のようなご相談が多くあります。

それはそうですね、比較サイトなどにも露出していますので、当然です。

 

お客様に訪問させていただき、現状や、問い合わせの動機、感じている課題点などお聞きします。

そうすると、70%の確率で以下の言葉を投げかけることになります。

「本当に構築して良いのですか?」

 

・・・

もちろん、やる気が無いわけではありません。

 

30%の会社は、これまで人事評価の制度も定義も全くなかった会社です。

人員が増えてきているので、何等か新規で構築しましょう!となります。

基準も何も無いから構築したい、というのは全く合理的です。

 

一方で、70%の会社は、実はすでに何等か人事評価や昇給などを行っている会社です。

ちゃんと評価制度が運用されていることもあれば、なんちゃっての事もあります。

この場合は、既に評価の仕組みはあるけど、何かうまくいかない部分がある、ということですね。

・人員が増えてきて当初の内容と合わなくなった

・職種が多岐にわたってきたので評価指標を再構築したい

・もう少し実績ベースの成果主義にしたい  ・・・

などなど色々な課題があって、人事評価制度を変えたいというわけです。

 

そこに「本当に構築して良いのですか?」と投げかけるわけです。

 

■実はベースの制度が問題ではないケースが多い

 

なぜ、もう一度構築について考えていただくのかというと、以下の理由です。

 

後者のケースでは、ディスカッションをすると、ちょっとした仕組みの追加や修正、運用の工夫といった形で、抱えている課題、経営者のニーズに対応できることが多いからです。

当社の場合、これを制度のメンテナンスと呼んでいます。

 

もともと形になっていた制度がしっくりこなくなるのは、会社が成長し、変化している証拠で、当たり前のことです。

その度に制度を構築していてはコスト面でも工数面でも大変なことになります。

しかし、ほったらかしにすると、違和感やズレが大きくなって、どこかで大問題になるでしょう。

 

ビジネス分野でも、成長してくると最初の形では対応できなくなることがあるはずです。

でも、微調整したり、部分的なテストをしたりと、大規模なコストを掛けずに対応していって、どこかのタイミングで大きなテコ入れをすると思います。

 

人事の制度や仕組みも同じですね。

事業や会社の動きを見ながら微調整をして、ここぞという時に根本を再構築するのが基本です。

 

だから当社は「本当に構築して良いのですか?」と投げかけます。

「メンテナンス」で十分なケースが多いからです。

 

■「メンテナンス」のメリットとデメリット

 

「メンテナンス」のメリットは明確です。

コストが圧倒的に安い

 制度構築となると小さくても数百万という規模で、効果が見えにくい投資としてはリスクも大きいでしょう。

・社員への影響が小さい

 新制度となると社員も新しい対応を覚える必要が出てきます。管理職の工数は慣れるまで大変です。

 一方メンテナンスは既存の制度や仕組みベースのため現場側の作業インパクトを抑えることができます。

・運用側の工数も現状維持

 新規での構築は人事などの運営側も、新たにフローを考えたり学んだり、現場教育したりと負担が大きくなります。

 

それではデメリットはどこでしょう?

・人事経験が無いと修正をする感覚値をもてない

 課題に対してメンテナンスをしていくので、実際に運用を行い課題に直面したり対応した経験が求められます。

・企業側の人事制度パターンや人材属性など、ある程度内情がわからないと対応できない

 既存の制度のポイント理解が無いとどう直したらいいかがわかりません。

 人事経験・ノウハウが無いと自社の人事担当者の方がよっぽど理解が深いです。

 

逆に言えば、自社に経験値とノウハウが無くても、外部から借りてくることができれば、低コスト・低リスクで目的に直結できるメンテナンスは、企業投資として合理的ということになります。

 

あ、当社の宣伝色が強くなってきました(笑)

 

■「メンテナンス」ができるのはクマビズ(と、他の良い外注企業(笑)) 

 

メンテナンスができるのはクマビズだけ!とおこがましいことを言うつもりはありません(笑)。

しかし、できない外注企業も多いです。

 

例えば、定型的に人事制度のパッケージ導入を行うコンサル企業などがあげられます。

彼らは自社のやり方に沿って提案や導入を行うことは長けています。

また、パッケージ自体も多くの実績があるので、それ自体は良いものも多いです。

 

しかし、メンテナンスとなると大きく求められる内容が異なります。

既存の制度、仕組み、運用まで理解し、課題点のイメージとメンテナンスの方向性や具体的対応についてもノウハウがある、

これは、コンサルティング会社や制度パッケージ会社の経験だけでは絶対に持てない要素だからです。

人事屋さんとしてのノウハウなんですね。

 

クマビズは、人事経験者のみの外部人事スタンスなのでこの辺に長けているわけです。

 

正直に言うと、制度自体を作り直した方が、売上も大きくなります。

そのため、勧めてくる外注企業も多いと思いますが、効果測定が難しい投資になるので、継続的にお客様の成長にかかわりたい当社的にはあまり乗り気ではありません。

ミニマム投資で狙った効果をできる限り得られるような「メンテナンス」をお勧めしています。

 

■人事評価制度の変更は慎重に!

 

ということで、人事にも社員にもコスト的にも負担が大きい人事評価制度の再構築は、しっかりと検討したうえで慎重に行うことがお勧めです。

場合によっては、自社対応できてしまうくらいちょっとしたメンテナンスで十分な場合もあります。

 

クマビズでは、作業自体を外注するかはわからないけど、制度自体のレビューや課題について一緒にディスカッションだけでもしたい!というニーズにも対応しております。

何かしっくりきていない・・・、状態をほっておくのなら、早目にポイントを把握しておくだけでもとても意味があるからです。

 

5万円~という、趣味みたいな金額でやっておりますので(笑)、お気軽に問い合わせください!

 

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