AIの進化で人間が行っている様々な業務が置き換わるのでは?という話題はたくさん目にしてきました。
一方で人間にしかできない仕事がある、なども言われたりしています。
仕事がとられる!ではなく、AIやロボットが仕事をしてくれるお陰で自分は違う仕事をやれる!と考えれば良いのでは?など表現も色々ですよね(笑)
個人的には、これまでもテクノロジーの進化で人間の仕事は大きく変わってきているので、どんどん仕事の現場に入ってきて欲しいのですが、
人間が使う段階であるうちはツールのひとつだと思うので、どうっいった活用ができるものなのか?を知っておくことが大切だと感じています。
なんとなく、でイメージしていた部分も多かったので、知人のAI会社をお手伝いさせていただいて、色々実感してみました。
(へそ曲がりな性格なので、自分でやってみないとなかなか納得できない困ったキャラです)
人事と直接的に関連する内容ではないのですが、色々と感じる部分がありましたのでブログを書きたいと思います。
■AIの仕事をされている会社でお手伝いしてみました
厳密にはディープラーニング(深層学習)という、人工知能に色々な情報を覚えてもらっていく作業のお手伝いです。
詳しくはかけないのですが、これはもう地道な作業でございました。
人間(私)が一生懸命やった作業を法則に基づいたデータとしてAIに覚えてもらうわけです。
もうとにかく大変で嫌になりそうな対応でした。。
以前ニュース記事で、AIの頭脳は作られているが、データを覚えさせることができておらず課題だ、というのを読みましたが、
少しの手伝いでこの状況ですから、中身のないシステムになってしまってるのも多いのでは?と納得してしまいました。。
■あぁ・・・、私は一体なんだったのか・・・
睡眠を削って頑張って作業が完了しました。何という達成感でしょうか。
で、AI君に学習させるとのことで、なんか私、親というか先生というか、そんな気分で楽しみにしておりました。
・・・
・・・・・
ほほぅ。な、なかなか物覚えがいいね、君・・。
話は聞いてましたが、確かにすごかったです。
もちろん「ちゃんと学習するデータができていること」が前提だとは思いますが、覚えたことを活用して実に早く正確に、
というのもおこがましいくらいの業務レベルです。
前述のように私が達成感を感じるくらいに苦労していた作業を、一晩勉強しただけで、1時間もしないでたぶんできてしまう・・・。
作業に慣れ、熟練してきて、「自分、うまくなったし効率あがったな」と終盤は感じていたのですが、全部飛び越えられてしまいました。。
この期間の私の作業は何だったのだろうか・・・、と感じてしまうくらいのショックでした。
今回私が担当した作業に関していえば、明らかに私より優れています。
■「人間にしかできない仕事」という考え方
AIの話題になるとこういう話題は必ず出てきます。
確かに本当にオリジナリティのあるデザインを生み出したり、今まで誰も発想してなかったことを考え出したり、という(本当に)クリエイティブなものは無くならないと思います。
それ以外にも各業務においてたくさん考えられるものはあるでしょう。
ただ、ほんの少しですが体験してみて今回感じたのは、「人間にしかできない、AIならできる」という仕訳をすることがなにも意味が無いのではないか?ということでした。
なぜなら、AIに関わってる皆さんは、人間にしかできない、と思われる部分をAIでできないか?と研究していくだろうからです(笑)。
今回少なくとも単純な作業領域に関しては、もう既にAIでかなりの部分が対応できるのではと感じました。
例えば、よく私のお客様先でも話題になりますが、ある業務に関して担当が固定化してしまい、その人がいないと仕事が回らなくなってしまった、というケースがあります。
しかし多くの場合は、作業がブラックボックス化しているだけで、細かく内容を確認したら他の人でもできてしまうことが多いですよね?
この「誰にでもできたね」というような業務は、おそらく将来的にはほとんどテクノロジーで解決されていくんだと思います。
私もAIを考える時に、この「人間にしかできない業務は?」という考え方をしていたのですが、これは改めることにしました。
■どこでAIが活用できるか?という考え方
今後必要なのは上記の様な考え方だと思います。
人間にしかできない、AIにはできない部分を探すのではなく、自分がやっている業務を見た場合に、どこでAIを使うと良いのかな?と考えるということです。
AIでも全部できるんだろうな?という前提に立って、自分がやった方が良い部分、AIにやってもらった方が良い部分を考えると置き換えもできますね。
私も会社にメンバーが数名おりますが、自分でもできるんだけど、明らかにパートの方に頼んだ方がクオリティが高い仕事ってあるんですね。
それと一緒かなと。
確かにこの考え方だと、人に依頼していた作業をAI君に依頼するという感じなので、仕事取られた!というのも正しいのかもしれません。
今回私が行った作業を発注側の企業視点で考えてみると、四苦八苦しながらそれなりの工数かかった私と1時間程度でできるAI君とでどちらを選ぶか?
と言われたら、それはもうAI君に発注します。私でも。
必要なのはAIの特性を理解したうえで(個々の人間の特性も理解したうえで)、使い分けができるようになることではないかと思います。
■人事領域での今後の活用と相変わらずの募集・・・
今でもAIを活用したHRテックがたくさんあるようです。(全部触ったことが無いので本当にAIなのかわかりません)
当然かもしれませんが、人が行っていた作業を代行して工数を削減する、という活用が多そうですね。
まだまだ工数削減系は活用範囲がありそうなので広がっていくと思います。
その他品質を上げていくような領域にも増えていきそうな印象です。
当社でも人事のリアルな現場を動かしている視点でAIの活用を進めています。
ただいたずらにサービスを作って、ではなく、実際の企業や人事の声を聞いてAIも人も活きる形で色々な検討を始めています。
さて、恒例の募集コーナーです。
クマビズでは、AI技術をPRする動画への参加者や、地道な作業を行ってくれるパートアルバイト社員を募集しております。
人事の会社なのにAIの先端技術にも少し触れられるので楽しいですよ!
経験不問の募集となりますのでお気軽にお問い合わせください!
(まだ、AIで対応できない仕事が盛りだくさんです、笑)
〇お問合せページ
https://www.kumabiz.com/inquiry/